こんにちは^^タクヤンです。
今回お話しするのは
ヤマノケ
です。
知っている方は知っている有名なお話というよりも、大人な本の題材にもなった。
ヤマノケとは?
”ヤマノケ”とは2ch(今の5ch)掲示板の「死ぬほど洒落にならない怖い話」で広まった都市伝説上の怪物のことです。
八尺様同様大人の本にも出演した妖怪。
ヤマノケの主な特徴は以下のようなもの。
- 白くのっぺりとした顔
- 頭がなく胸のあたりに顔がある
- 「゙テンソウメツ」という謎の声
- 女性に取り憑く
- ”けんけん”しながら両手を振り回して近づいてくる
ヤマノケの恐怖体験談
一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。
娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。
山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから娘と途方に暮れてしまった。
飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン行くことにしたんだ。
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。
たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。
で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。
今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。
形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで足は一本に見えた。
そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。
めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることもできないでいた。
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。
音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。
思い出したくもない恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。
俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。
俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。
そしたらかかった。
急いで来た道を戻っていった。
娘はとなりでまだつぶやいている。
早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。
ようやく街の明かりが見えてきて、ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」にいつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。
家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながらチャイムを押した。
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。
住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら一生このまま、正気に戻ることはないらしい。
住職はそうならないように、娘を預かって、何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。
妻にも俺と住職から電話して、なんとか信じてもらった。
住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが憑いてしまっただろうと。
ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も娘に会えないらしい。
一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。
毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。
遊び半分で山には行くな。
172 本当にあった怖い名無し sage 2007/02/05(月) 22:59:10 id:sN6iWxmE0
>>169
大まかな場所はどの辺?
175 167 2007/02/05(月) 23:07:37 id:uuWi3n130
>>172
宮城と山形の県境だ。
>>174
俺もネットでその漢字で調べてみたけど「ヤマノカイ」って読みしか出ない。
たぶん意味的には一緒なんだろうが。
190 167 2007/02/06(火) 01:27:22 id:LtW/CGn10
>>188
今預かってくれてる住職が霊的にどの程度のもんなのかわからんからそれも迷ってる。
実家の両親とかはいろいろあたってくれてる。
今のところは住職頼みだ。
>>189
いや、実況してる余裕もあまりないんでな。
これで最後にする。
なんで道を外れたのか、今は後悔ばかりしている。
その当時の精神状態がすでにヤマノケに操られてたのかもしれない。
なんて都合のいい考えか。
とにかく、遊び半分で山には入るな。
彼女、奥さん、娘とかいるなら尚更。
本当にそれだけは言っておきたい。
【完】
ヤマノケは田代峠に出没する?
この「ヤマノケ」の出没した正確な場所は記載されていませんが大まかな場所は大体予想されていて、それが「田代峠」。
宮城県加美郡加美町から山形県最上郡最上町を結ぶ、県道262号最上小野田線の通る未舗装の道路。
ここは有名な心霊スポットとして地元の人からも有名で、ヤマノケの舞台には持っていこの場所です。
- 昭和43年の自衛隊機の墜落
- 旧日本軍の巨大地下施設
- UFOの目撃情報
などここは「UFOスポット」としても知られており、今でも圧倒的人気を誇ります。
ヤマノケに危険性はあるのか?
男性には直接的な危険性はありませんが女性の方には直接的な危害があります。
先ほども記述した通りヤマノケは女性に取り憑きます。
すると女性は「ハイレタハイレタハイレタハイレタ」とつぶやき続け、そのまま元には戻らなくなるといわれています。
住職に預けて追い払ってもらうこともできるとか言われていますが、期待は薄いです。
そして取り憑かれたら最後、ほかの女性には絶対に会わせてはいけません。
最後まで1人にしておかないといけなくなります。
ヤマノケに遭遇したら助かるのか?
もし取り憑かれた場合、基本的には助からないといわれています。
遭遇した家族の娘さんも最終的には助かったかどうかは不明ですが、あの様子では助からなかったでしょう。
「ヤマノケ」がなぜ女性だけを狙うのか?という話で
昔飢饉に見舞われた家族が自分の娘を食い
殺された女性がヤマノケになった
その怨念が「幸せな女性」に取り憑きその身を滅ぼすまで居座る
という説があります。
あるサイトでは「転・・・操・・・滅」という漢字が当てはまる。
- 転・・・転換・乗り移る
- 操・・・操る
- 滅・・・滅亡
という意味があるとのこと。
これを考えると「その身を絶対に滅ぼす」という怨念の強さが伺えます。
まとめ: ヤマノケはこんな妖怪
今回は女性に取りつき、そのまま終わらせる妖怪ヤマノケを紹介させていただきました。
なんかのR-的な漫画で見かけてから調べてみましたが、
という訳で今回のまとめ
- ヤマノケは都市伝説上の妖怪
- 白いのっぺろぼうのような見た目
- 田代峠に出没するという噂アリ
- 女性に対して乗り込み、そのまま死に向かわせる
- 連鎖するので一度取りつかれたら誰にも会わせてはいけない
- 基本的に取りつかれたら助からない
- 飢饉の際に食われた娘がヤマノケになった説
- 幸せな女性を狙って不幸にする