こんにちは^^タクヤンです。
今回のお話は
駅のトイレで体験した恐怖のお話
です。
信じるかどうかはあなた次第です。
駅のトイレでの恐怖体験談
535 :本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:02:50 id:VZd/FIFrO
オレは結構、日常的に金縛りにあうんだよね。
あと、変なもん、いわゆる幽霊って奴の姿もたまに見る。
『あ、出るな』って時の感覚も敏感に感じちゃう訳。
ある日の朝、オレはいつものように出勤した。
その日は少し寝坊して、駅まで慌てて行った。
そしたら、いつもより早く駅に着いてしまった。
『電車が来るまで10分くらいあるなぁ』
『そういや何か腹痛ぇ』
『あ、朝飯だけは食ったが糞してからか』
『10分ありゃ駅のトイレでいけるんじゃね?』
とか考えて、駅のトイレに行った訳。
で、駅のトイレに駆け込むと2つある個室のうち1つには人が入ってたが、1つは空いてた。
んで、ちゃちゃっと用便を済て手を洗ってた。
そうしてると、もう1つの個室の扉も開いて中からサラリーマン風のおっさんが鞄を持ってこっちに歩いてきた。
537 :本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:29:04 ID:2CgUJQsZO
あ~このおっさんも手ぇ洗うのね、ぐらいしか思わなかった。
でもね、おかしなことにこのおっさんが出てきてから強烈に『出る感覚』がするんだわ。
何かこう寒気がするっつうか、背中がゾクゾクするっつうか…
そういや、トイレに入った時からその感覚はあった。
ただ、それは糞を我慢してるせいだと思って気付かなかったんだなw
でも、まぁ何か出ても近くに人もいるし何とかなるんじゃね?くらいの気持ちだった。
おっさんは足が悪いのか、ヒョコヒョコ歩きながらオレの隣に立って、手を洗い出した。
その瞬間、オレは気付いてしまった。
おっさんの姿が手荒い場の鏡に写っていない!
その瞬間に、オレはもうガクブル状態。
恐る恐るおっさんの方を見ると、おっさんもこっちを向いてた。
だが、おっさんの表情からは、自分に危害を加えようという意思は感じとれなかった。
むしろ、悲しみのようなものが伝わってきた。
とは言え、目の前にいるのはこの世のものではないのは確か。
オレは恐怖でその場に立ち尽くすことしかできなかった。
手を洗い終えたそのおっさんは、鞄を抱えるとオレに背を向け、
何事も無かったかのように出入口から出ていった。
オレはその場からその姿を目で追った。
おっさんの背中はスーツが破れて血まみれ。
オレに背を向けているのに、右足の爪先はこちらを向いていた。
おっさんが出ていくと同時に、体から寒気が引いていくのが分かった。
その後、オレがそのトイレを使うことはなかった。
539 :本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:42:53 ID:2CgUJQsZO
オレの下手くそな文章のせいでイマイチ恐怖が伝わらなかったと思うけど、 とにかくはアレは今までの経験で一番怖かった
何せ、霊とあんなに接近したことなかったから。
でさ、オレ思ったんだが自分が死んだことに気付いてなくて、生前の日常を繰り返す奴がいるってよく言うじゃん。
だが、オレが見たあのおっさんはきっと自分が死んだことには気付いてるんだと思う。
ただ、何をしていいのか分からんから結局当てもなく生前の日常を繰り返してんじゃないだろうか。
だとすれば、あの悲しげな表情にも納得がいくと思うんだ。
死んだが成仏もできない。
仕方なく生前の日常を繰り返すが誰も気付いてくれない。
そして、気付いたオレには怖がられてしまう。
何だか、それってすごく悲しいことかも知れない。
…ってのは、ちとオレの考え過ぎかな?
【完】
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なんだか怖いようで最後は悲しくなるようなお話ですね・・・・。
死んで幽霊になっても誰にも気づかれることなく気付かれても怖がられてしまう・・・。