こんにちは^^タクヤンです。
今回のお話は
こっけさん
です。
そもそもこっけさんとは?
こっけさんとはとある地域での風習というか昔にあった恐ろしい慣習です。
名前はこっくりさんやこけしさんと似ていますが全然違います。
そんなこっけさんに関する掲示板のお話がありますので見ていきましょう。
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こっけさんにまつわる恐怖体験談
こんばんわ。
コケシの話が怖いみたいですね。
あんまり自分の出た地域のことは言いたくないんですけど…
—
私の田舎ではコッケさんといって、コケシのような呼び方をすると大人に相当怒られました。
中学生に上がりたての頃、半端なエロ本知識で「電動こけし」という単語を知ったクラスの友達がコケシコケシと連呼してるのを、指副担に見つかりバカスカ殴られてました。
大学に入って初めて知ったのですけど、指副担(シフクタン)なんていう役職はほかの地域にないんですよね。
あ、指副担というのは、生活指導副担という意味で、別に何の教科を担当してたわけでもないです。
野球部のコーチみたいな感じで毎日学校には出てくるのですが、だいたい用務員室で茶飲んで定時前には帰るような感じでした。
学校行事の中で踊りみたいなものは、指副担の先生が指揮をとってました。
運動会で必ずメイポールの祭りみたいな踊りを、伝統的にやらされてたのですがこれは指副担の先生の独壇場でした。
列が乱れたり、ポールから引いたリボンがたるんだりすると怒るような。
組体操よりぜんぜんこっちが大事でした。
体育教師の数倍ヤな感じでした。
高校に入って地元の青年会に入ると、コッケさんのあらましは聞かされるのですが、それもまぁ、コッケさんという地神さんは伝統だから行事は守らないといけない、みたいな感じの話で要領を得ません。
地域に大きな寺社や宗教施設がないし、中学高校にもなるとさすがにいろいろヘンなうわさが立ってました。
・**中学の裏にある井戸が本尊で、毎年一人生贄にされる
・高校出て町に出るときは井戸に後ろ髪を納めさせられる
噂は噂でしたけど、実際私がいたころは後ろ髪を伸ばした奴が多かったです。
単なるヤンキーだったのかもしれないですけど。今は帰らないのでどうかわかりません。
今、同郷の女の子が近くのマンションに住んでて、そのこの叔父さんが指副担やってたんですけど、このスレでコケシの話題が出てたので、なんか関係ありそうだったので聞いてみました。
* *
私たちがコッケと読んでいるのは「固芥」と書くらしいです。
明治に入ってすぐのころ飢饉と水害の土砂崩れで、村が外部との交通が遮断されたままひと冬放置されたことがあったそうです。
十二月二十八日のこと(旧暦かどうか不明)、知恵の遅れた七歳の子供が村の地区(どの地区かは教えてくれませんでした)の備蓄の穀物を水に戻して食べてしまったそうなのでした。
その子供は村の水番が妹との間につくった子供で(本当かどうかはわかりませんが、水車小屋のような場所があったのですぐそういう性的な噂が立てられた)水番が罪を犯すと翌年は日照りになるという迷信がまだ残っていました。
水番は責任感が強かったので、子供を殺して村に詫びようとしたそうです。
実際
「子供を殺せ」
と書いた無記名の手紙を投げ入れるような嫌がらせがすぐ始まったそうです。
水番に不利に扱われていた家も多かったし、実際穀物の管理責任は水番にあるので、そういうのがおきても仕方ない状況ではあったそうです。
年明けて、一月二十八日の深夜、いくら何でも水番が自分の息子を殺すのを容認はできませんのでこのことは村全体で考えよう
と談判していたとこだったのですが、水番の妻が泣きながら世話役の家に走りこんで来て亭主が首を括ったので来てくれ、と言うのです。
水番の家に行くと、井戸の上に「井」の字に竹を渡してそこから首を吊るすようにして絶命している水番がいました。
あまりの酷さに世話役たちが顔を背けていると、くだんの息子が、傍らから、世話役の袖を引いて、
「みましたか! みましたか!」
と、目をらんらんと輝かせて尋ねるのだそうです。
この子はもはや正気ではないとはわかっていました。
が、当時の解釈ではこれは、水番の相反する気持ちが、子の魂は滅ぼしても子の肉体は母のために生かしておいてやりたい、という願いになり親子の魂が入れ替わったのだというのが支配的でした。
間引きのために子供を殺したことはありませんでしたが、このとき、村で初めて、この子供を
「殺そう」
という結論が出たのだそうです。
横糸を斜めに織った長い綿布で首を包んで、布に少しずつ水を吸わせて、誰も手をかけないうちに殺そうということになりました。
しかしそこは、素人考えですので、首は絞まってもなかなか絶命しません。
子供は父と同じ顔で
「誰じゃ、食ったのは誰じゃ」
と声を上げていました。
恐れおののいた村人は、父が死んだのと同じように、井戸に竹を渡してそこから子供を吊るしました。
ものすごい形相でにらむので、まぶたの上から縦に竹串を通しました。
子供は数日、糞便を垂れ流して暴れたのち絶命しました。
その明けた年は、飲み水から病気が発生し多くの人が命を失いました。
さらに、本当に穀物を食ったのが、この子供ではなく世話役の十三になる子供だったことがわかったのだそうです。
このとき、世話役は躊躇なくわが子を同じ方法で吊るしたのだそうです。
あくる年の一月二十八日のことだそうです。
*
「というわけで、一月二十八日はコッケさんの日になったんですよ」
「はー、なるほど。命日なわけな」
うちで飯を食べてもらいながら、彼女(指副担の姪っこ)に、教えてもらいました。
「だから固芥忌(コケキ)っていうのが正しいんですよ。」
「運動会の行事も、意味わかると、ひどいね」
「…村人全員で子供をシめる儀礼ですからね。本来こういう形でやさしく弔ってあげたのに、という。偽善ですよね」
「うん」
(運動会の踊りはメイポール Maypole の祭りに似てますので、知らない人は検索してもらうとどういう形なのかわかります。中央のポールが子供です)
「…あとですね、これ、私一人で気づいたんですけど」
彼女は、ペンを取って、チラシの裏に、「芥」の字を書きました。
「おお、28やん。オレも今気づいた」
くさかんむりと、その下の八の字で、二十八と読めます。
「え?」
彼女はきょとんとしていました。
「いやだから、にじゅうとはちで、その命日を表してるんでしょ?」
「…ほんとだぁ」
「え、違うの?」
「いや、そっちが正しいんですよねたぶん」
「何よ、教えてよ」
「いや、いいです」
しばらく押し問答した末、彼女は折れて、文字を書き足しました。
「これね、縦書きなんですよ」
固
芥
「目をつぶされた子供が、竹の枠に首から下がってるの、わかるでしょ?」
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こっけさんの簡単な解説
まずこの「こっけさん」と「こけし」の関係性は皆無です。
とは言いたいんですが、メイポールダンスは真ん中の棒についている紐を周りの子が持って踊ったりするんですが、おそらく真ん中の棒が「こけし」に似ているからかな・・・?
メイポールダンス
正直こじつけのようにも見えますが、おそらくそのあたりから来たんでしょう。
そして、さらに言うと子供の慰霊祭でさらに生贄を出すのは阿保のやることでしょう。
さて、本命の「芥」が「二十八」に見えるという話なんですが、あるサイトと同じ考察になります。
- 「草冠」には「4画くさかんむり」という「十十」の形があった
- そしてその下の「屋根」が「八」
- 2つの「十」と「八」で「二十八」となる
少し無茶があるように見えますがそう見えるならそう見えるんでしょう。
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その他掲示板の恐怖体験談
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終わりに
この話が本当かどうかはさておいといて、文字を使った見事な怖い話だと思います。
文字が首を吊っている人に見える・・・という錯覚もあるんでしょうが・・・・。
この話が実話かどうかを信じるのはあなた次第です。
上のブログでは文字を絵にして解説しているので見やすいです。