今回は
UMA
オラン・イカン
インドネシアのカイ諸島に伝わる未確認生物(UMA)「オラン・イカン」。
その名は現地の言葉で「オラン=人間」「イカン=魚」を意味し、まさに“人魚”や“半魚人”のような存在です。
この記事では、オラン・イカンの特徴、目撃情報、正体の仮説まで幅広くご紹介します。
オラン・イカンの名前の由来と発見地

(画像はイメージです。)
「オラン・イカン」はインドネシア語で、
- オランは「人間」
- イカンは「魚」
を意味する言葉で、直訳すると「魚人間」となります。現地では古くからこの呼び名で親しまれており、単なる比喩ではなく、実際に目撃されたという記録や伝承に基づいて名付けられたと考えられています。
発見地である「カイ諸島」は、インドネシア東部のマルク諸島の一部で、大小約250の島々から成る群島です。周囲はサンゴ礁に囲まれ、熱帯の海洋生態系が非常に豊かな地域として知られています。そのため、古くから海と共に暮らす人々の間では、未知の海洋生物との遭遇談が多く語り継がれてきました。
また、カイ諸島は第二次世界大戦中に複数の国の軍隊が駐留していたことでも知られています。このことが、異文化間での目撃情報の共有や記録化を促進し、オラン・イカンの存在が広く知られるようになった要因とも言われています。
現在も観光やダイビングスポットとして注目されるこの地は、自然と神秘が混在する魅力的な場所であり、オラン・イカンのような伝説が生まれる土壌が十分にあると言えるでしょう。
オラン・イカンの外見と特徴

オラン・イカンの特徴は以下のようになります。
- 身長は1.5m程
- 体重は約65㎏程
- 髪は赤茶色、肩まで伸びてる
- 額が広い
- 耳は小さく、鼻も小さい
- 手足には水かき
- 鯉のような口
- 身体の表面はヌルヌル
類似するUMAの存在:世界各地の報告
オラン・イカンに似た未確認生物は、世界のさまざまな地域でも目撃されています。
イギリス・キャンベイ島(1954年)
オラン・イカンと似ている生物はイギリスのキャンベイ島の浜辺に漂流していますが、この時の生物の特徴は
- 身長1.2m程
- 体重11㎏
- 皮膚はピンク
- 魚同様のエラ
- 頭には棘がある
この生物は外見的にはオラン・イカンとは少し異なり、別種と考えられています。
また、カナダ(1972年)、フランス(1987年)どちらも「半魚人のような生物」が目撃され、時には人間に攻撃的な行動をとったという報告もありました。
オラン・イカンの発見史:太平洋戦争中の証言

オラン・イカンに関する最初の詳細な報告は、太平洋戦争中の1943年にさかのぼります。
~カイ諸島のUMA~
1943年3月、カイ諸島に滞在していたオーデルタウン監視隊の元軍曹。
彼は島民たちが謎の生物を捕まえたという話を聞いた。
そこで、彼と数名の将兵がその村長宅に行くとその庭には、”オラン・イカン”の死体が横たわっていたといわれています。
さらに、元軍曹は現地で生きた”オラン・イカン”を2回目撃したといわれています。
- 浜辺で親子らしき2体が四つん這いでじゃれあっているところ。
- 水面すれすれを平泳ぎ?で泳いでいたところ。
その後、1954年の8月11日のイギリスのキャンベイ島の浜辺に
- 体長1m20㎝程
- 体重11㎏
- ピンク色の皮膚
- 人間の見た目に魚の鱗
といった死骸が流れ着いた話もあります。
オラン・イカンは危険な存在なのか?

基本的には「人間に危害を加えた記録はない」とされています。 しかし、海外の似た生物の目撃情報には以下のような報告も
- 発見時: 人に危害は加えていない
- イギリス: 子供2人に危害を加えている
- フランス: 槍らしきものを持った半魚人がビーチで暴れる
といった行動歴があり、危険性があると言われていまが、発見時以外の半魚人は”オラン・イカン”とは別と思われるので、直接は関係はないでしょう。
これらがオラン・イカンと同一の存在かは不明ですが、UMA全体としては警戒心を持つに越したことはないかもしれません。
オラン・イカンの正体って?

UMAファンの間でよく語られる「オラン・イカンの正体」には、以下のような仮説があります。
ジュゴン・マナティ説
この説は、オラン・イカンの目撃情報が、実際にはジュゴンやマナティといった海洋哺乳類の見間違いだったのではないかとするものです。ジュゴンやマナティは温暖な浅海に生息し、丸みを帯びた体と平らな尾びれを持つ穏やかな生き物です。特に、水面近くで背泳ぎする姿や、海藻を食べる際の口の動きが、人魚のように見えることがあります。
また、古来より人魚伝説の正体としてジュゴンが挙げられることも多く、航海者たちが遠目に見た際に誤認するケースは十分考えられます。オラン・イカンの赤茶色の髪や水かきのような特徴についても、光の屈折や濡れた体毛の錯覚によるものではないかという意見もあります。
環境適応による進化人類説(都市伝説)
この説は、人類の一部が太古の昔に極限環境に適応する過程で、水中生活を選択したという仮説に基づいています。たとえば、天敵である大型肉食動物から逃れるため、一部の人類が海へと移動し、世代を重ねる中で徐々に水中に適応した結果、現在のオラン・イカンのような形態へと進化した、というストーリーです。
この説では、身体に水かきがあることや、泳ぎに特化した四肢の構造、ぬめり気のある肌などが、その進化の痕跡とされています。まるで「水棲人類」という別の進化ルートが存在していたかのようなロマンを感じさせます。
科学的な根拠は乏しいものの、人類進化の“もう一つの可能性”として、フィクションや民間伝承の世界ではしばしば取り上げられるテーマでもあります。
まとめ: オラン・イカンはこんなUMA

オラン・イカンは、科学では説明しきれない神秘的な存在のひとつです。 真偽は不明ながら、想像力をかきたてられる魅力的なUMAであることは間違いありません。
この元軍曹は日本に帰国後は誰にも信じて貰えなかったそうです。
今回のUMAはここまでとなりますが、他の記事も併せて読んでみてください。
という訳で今回のまとめ
- オラン・イカンはインドネシア・カイ諸島のUMA
- 体長1m50㎝程の半魚人のような生物
- 1943年に住民が死体を見つけた
- 親子で遊んでいる、水面ぎりぎりを泳いでいる姿が発見されている
- イギリスやフランス、カナダでも似た生物が発見
- カナダやフランスでは暴れたりして人に危害を加える場合も
- ジュゴンやマナティという説と、環境に適した新生物という説